五回表全パ無死、井納(左)から左中間本塁打を放つ大谷。捕手戸柱=杉本康弘撮影
(16日、プロ野球オールスター戦 全パ5―5全セ)
全パと全セ、5―5で引き分け MVPはハム大谷 球宴
ありったけの力を込めてバットを振るとき、日本ハム・大谷のほおはぷっくりと膨らむ。先頭打者で迎えた五回の打席でもそうだった。DeNA・井納が投じた初球。高めの145キロをとらえたとき、まだあどけなさが残る22歳のほっぺたは、はちきれんほどに膨れていた。
打球は大きな弧を描いて、左中間席に届く。試合前にあった本塁打競争では、放ったアーチは1本だけ。「何とか試合では打ちたいなと思っていた。投手が代わった1球目。直球だけ狙っていきました」。引っ張り気味だった本塁打競争とは一変し、いつものように中堅から左翼方向を意識したスイング。若干振り遅れても、パワーで持って行った。
昨季の大谷は投手で大活躍した…