6日のロイヤルズ戦で登板したエンゼルスの大谷=AFP時事
大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が右ひじの内側側副靱帯(ないそくそくふくじんたい)損傷で10日間の故障者リスト(DL)に入った。今後3週間は打者出場もせず、治療に専念する。指名打者でファン投票に候補入りしている7月17日のオールスター戦(ワシントン)出場も微妙になった。また、ヤンキースの田中将大も8日(日本時間9日)のメッツ戦で5回1安打1失点ながら、両太もも裏の張りを訴え、75球で緊急降板した。
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大谷は7日、自身から採取した血小板を使って組織の修復や再生を図るPRP注射などの治療を受けた。3週間後に再検査をする。大谷は昨年10月にも、右ひじ内側側副靱帯に軽度の損傷が見つかったため、PRP注射を受けている。12月になり球団幹部は「予防的な措置」と話していたが、今回も同じ箇所を痛めていることから、復帰までに時間を要する可能性もある。
昨季まで大谷が在籍していた日本ハムの栗山英樹監督は、開幕直後から投手・打者としてフル回転の出場が続いていた大谷に関し、「疲れを残さない起用が大事」と気にしていた。今回の故障者リスト入りについては、「すごく心配している」と無念そうな表情を浮かべながらも、「一生懸命やってなったことなので。早く元気になって野球をやってくれることを信じている」と話した。(山下弘展)