佐賀県高野連は22日、第98回全国高校野球選手権佐賀大会で準決勝に駒を進めている龍谷高校(佐賀市)から出場辞退の申し出があり、受理した、と発表した。21日に同校野球部の部室の一部が焼けるぼやがあり、複数の部員がたばこを吸っていたことが明らかになっていた。龍谷は昨夏の佐賀大会優勝校。佐賀代表として20年ぶり3度目の夏の甲子園に出場した。
龍谷高野球部の部室一部焼ける 今夏、佐賀大会4強進出
龍谷は今夏の佐賀大会は第2シード。21日の準々決勝で勝ち、4強に進出した。一方で、試合前の同日午前11時25分ごろ、野球部の部室から出火、床や壁の一部が焼けた。佐賀県警によると、焼け跡からたばこの吸い殻約20本が見つかった。部員たちは朝から部室を使い、午前10時半ごろに出た。部員が「たばこを吸った」と話しており、蚊取り線香をつけたままだったという。
龍谷では22日午後8時から記者会見があり、徳重清隆校長が「対戦校、参加校、高校野球を応援してくださっている皆様に大変申し訳ない」と謝罪した。同校によると、3年生部員5人が6月中旬から喫煙していたことを認めており、21日は試合に出た2人を含む4人が喫煙していたという。
龍谷は春夏計4回甲子園出場の私立校。24日の準決勝で龍谷と対戦予定だった唐津商は不戦勝となる。