首相官邸に入る安倍晋三首相=29日午前9時53分、飯塚晋一撮影
安倍晋三首相は29日午前、閣議後の閣僚懇談会で8月3日に内閣改造を行うと表明した。首相は、菅義偉官房長官と麻生太郎副総理兼財務相を留任させて、内閣の骨格は維持する方針だ。改造に併せて実施する自民党役員人事で、谷垣禎一幹事長を続投させるかが焦点となる。
首相は閣僚懇談会で「3日に内閣を改造する。新たな布陣のもと、アベノミクスをいっそう加速するとともに、参院選における国民の負託に応え、諸政策を強力に実行していきたい」と語った。新たな経済対策について「8月2日に閣議決定を行う。未来への投資を大胆に行う力強い経済対策にしたい」とも述べた。
首相は、今夏以降に憲法改正や皇室典範の改正、大型の経済対策などをめぐる議論が本格化することを踏まえ、政権の安定を優先して側近の菅、麻生両氏は留任させる考えだ。