戦闘の再発など情勢が不安定な南スーダンに展開中の国連平和維持活動(PKO)について、安全保障理事会は12日、強い権限を持つ4千人の「地域防護部隊」を追加派遣する決議案を採択した。受け入れ国の南スーダン政府は反対しているが、国連は決議を受け、派遣に向けた調整に入る。
決議案は米国が作成し、採決では、ロシア、中国などが棄権した。非常任理事国の日本は賛成した。
地域防護部隊はアフリカ諸国の隊員で構成され、国連の文民保護施設や人道支援関係者、市民の保護にあたる。決議によると、これらへの攻撃を準備しているとの信頼できる情報があれば、犠牲を未然に防ぐため、南スーダン政府を含めたいかなる相手であれ、より積極的な武力行使に踏み切る権限を認めた。
南スーダン政府の代表は「決議…