愛知県碧南市で1998年、馬氷一男さん(当時45)夫婦が殺害されるなどした事件で、強盗殺人などの罪に問われ、一審で死刑を言い渡された堀慶末被告(41)の控訴審が1日、名古屋高裁であった。遺族への思いを問われた堀被告は「自分がどうやって償っていくのか、誠意を伝え続けていきたい」と述べた。
昨年12月の一審名古屋地裁の判決後、初めて法廷に姿を見せた。堀被告は被告人質問で、遺族に手紙や拘置所で得た作業報奨金を渡す意向を示した一方、「手紙を書き続けたい気持ちはあるが、刑務作業もあり、思うように時間がとれていない」と語った。
このほか、2006年に名古屋市守山区の住宅で、共犯の男とともに女性(当時69)から金を奪い、首を絞めてけがをさせた強盗殺人未遂事件も問われた。堀被告は一審から共犯の男が実行犯だと主張しており、「(犯行を)見た瞬間まずいと思った」などと述べた。次回10月13日に弁論が開かれる。
一審判決によると、堀被告は9…