脳死下・心停止後の臓器提供の推移
日本臓器移植ネットワークは1日、兵庫県内の病院で30代男性が脳死と判定され、臓器提供手術が行われると発表した。1997年10月の臓器移植法施行後、脳死での臓器提供は400例目となる。2010年7月の改正法施行で本人の意思表示がない場合も家族の承諾で提供できるようになり大きく増えているが、心停止後の提供が06年をピークに減っており、移植全体では伸び悩んでいる。
脳死下での提供は99年に1例目が実施され、その後は年に数~十数例だったが、家族の承諾で提供できるようになり11年からは年に40~60例程度で推移。移植ネットによると、改正法施行前は約13年で86例に対し、施行後は6年余で314例になる。うち家族の承諾で提供した事例は233例だった。
移植された臓器は399例までで、心臓296件、肺318件、心肺同時3件、肝臓345件、肝腎同時9件、膵臓(すいぞう)51件、膵腎同時217件、腎臓497件、小腸14件で、延べ1750人に移植された。
一方で心停止後の提供は年60…