岐阜県飛驒市神岡町の山之村地区で11日、地元などの実行委員会が主催する「第18回山の村だいこんマラソン」のレース中に、参加者ら115人が蜂に刺された。同市消防本部の救急車が現場で待機したが、いずれも軽傷。救急搬送はなかったが、8人が同市民病院で手当てを受けた。レースはそのまま行われた。
消防や担当者によると、11日午前10時20分ごろ、ハーフマラソンのスタートから約7キロ地点にある林道の橋の上を走っていた参加者らが、キイロスズメバチとみられる蜂に刺された。橋の下には蜂の巣があったといい、主催者は蜂に刺された参加者の一部をバスで救護テントに運び、患部を冷やすなどの処置をした。
大会は5キロ、10キロなど計4コースがあり、計約1700人が参加。高校生以上の男女697人が参加したハーフマラソンは午前9時半にスタートした。コースは毎年ほぼ同じで、主催者は橋の下を確認していなかったという。
担当者は朝日新聞の取材に対し、「こんなことは初めて。今年は気温が高く、『蜂がいるかもしれないので気をつけてください』と声をかけた。刺された方を早急に特定して、おわびしたい」と話した。