米アップルの「iPhone(アイフォーン)7」と「7プラス」が16日発売された。東京・表参道のアップル直営店前では100人以上が列をつくり、午前8時に店員に拍手で迎えられて店内に入っていった。通信各社の予約状況は昨秋発売の「6s」より好調という。都内でのソフトバンクの発売イベントでは、元キャスターの古舘伊知郎さんが「日本の企業約850社の技術も入っている。ボタンの感触もこれまでと違う」とPR。13日夜から並んで新機種を手に入れた東京都世田谷区の自営業男性は「防水機能がうれしい。今からシャワーで使ってみたい」と話した。
iPhone7シリーズは日本の電子マネーに使われる通信規格フェリカを搭載。10月下旬には専用端末にかざすだけで決済できるサービスの「アップルペイ」が導入され、JR東日本の「Suica(スイカ)」なども使えるようになる。新たにつやありとつやなしの黒色が加わった本体の背面には、望遠レンズもつけられた。
一方、スマートフォンのゲーム、ポケモンGOと連動して遊べる端末「ポケモンGOプラス」も16日午前発売された。横浜市の「ポケモンセンターヨコハマ」が入る商業施設には、数百人が並んだ。
価格は税別3500円。手首などに巻き付け、近くにポケモンが現れると振動したりランプが点滅したりして知らせる。スマホを見続けずに遊べるようになるため、社会問題化している「歩きスマホ」の減少につながることも期待される。