真夏に男児(1)をエアコンのない和室に7時間半閉じ込めたとして、大阪府警は3日、母親の無職金光(かなみつ)彩花(22)=同府高槻市=と交際相手の無職植田恭平(25)=同府吹田市=の両容疑者を監禁容疑で、植田容疑者については男児の頭を殴るなどの暴行容疑でも逮捕、送検したと発表した。男児の体には複数のあざなどがあり、府警は日常的な虐待の有無も調べる。
高槻署によると、金光容疑者は「監禁は植田容疑者がやった」、植田容疑者は男児を殴った点は認め、「閉じ込めたが監禁ではない」と供述。2人は過去に10回以上、男児がいる和室に鍵をかけてパチンコなどに行ったといい、「遊びに行くのに邪魔だった」などと話しているという。
2人は8月20日午前1時40分~同9時5分ごろ、金光容疑者の自宅和室に外から施錠。窓も閉め切り、男児を監禁した疑いがある。和室には飲料水もなかったという。高槻市消防本部によると同日午前9時の気温は32・8度。植田容疑者は同19日夜、男児の頭を殴って手で足首をつかみ、逆さづりで引きずった疑いがある。植田容疑者は6月ごろから金光容疑者の部屋に住んでおり、あざは「しつけのためにやった」と話しているという。近くの住民の通報で発覚した。