ポートレートの撮影をしている写真家のレスリー・キーさん(右)。左は番組の総合司会の有働由美子アナウンサー=3日、東京・渋谷のNHK放送センター
東京五輪の2020年までにかなえたい夢を色紙に書いてもらい、本人とともに写真を撮るプロジェクトを、シンガポール出身の写真家レスリー・キーさんが進めている。東京五輪・パラリンピックに向けてNHKが10日に放送する特別番組の企画で、放送終了までに2020人分集めるのが目標。レスリーさんは「五輪はアスリートだけでなくみんなのチャンス。多くのメッセージが集まれば」としている。
特番は「東京2020 12時間スペシャル →2020」(10日午前8時15分~午後8時45分)。レスリーさんはこれまで、女子マラソンの五輪メダリスト有森裕子さんや俳優の斎藤工さん、建築家の隈研吾さんといった、各界で活躍する著名人ら270人を撮影。それぞれが手にした色紙サイズのボードに、20年までにかなえたいと思い描く夢や目標などのメッセージを書いている。
9、10日には、スポーツイベント「Nスポ!2016」(同局主催)が開かれる東京・渋谷のNHK放送センターの会場で、レスリーさんが希望者のポートレートを撮影する予定。10日は宮城県石巻市の石巻総合運動公園と福岡市のNHK福岡放送局でも、レスリーさんのチームのカメラマンが撮影する。「Tokyo2020 NHK」のホームページに投稿された分と合わせて、2020枚を集めたいとしている。
レスリーさんは3日の記者会見で、「著名人も一般の方も同じように、色紙に夢や目標についてのメッセージを書いてもらう。ホームページにも残るので、自分の夢に迷ったとき、思い出すものになればいい」と話した。(小峰健二)