「つり下げ式帯革」の試作品を着用する石田さん(左)と、現行のベルト式の帯革を装着した藁科さん(右)=静岡県警磐田署
警察官が日々の仕事の中で考えついた道具のアイデアを競うコンクールがある。いかに仕事の負担を軽減し、効率アップを図れるか――。応募作品をみると、事件や事故、災害の現場で働く警察官の悩みや苦労もうかがえる。
防刃ベストに無線機、腰のベルトには金属製の警棒、手錠、拳銃ホルダー……。街頭で見かける警察官の定番スタイルだが、実はかなりの重装備だ。
「5~6時間も立ちっぱなしだと腰にくる。いい方法はないか」。こんな思いで、ベルトをサスペンダーのように肩から下げる「つり下げ式帯革(たいかく、ベルト)」を考えたのが、静岡県警磐田署の藁科明日香巡査長(28)と石田瑞季巡査(22)だ。
腰に負担を集中させないだけで…