■放送プロデューサー・デーブ・スペクターさんの話
ボブ・ディランさんにノーベル文学賞 音楽家・作詞家
特集:ボブ・ディラン
米国でボブ・ディランは、多くのアーティストとは別次元のリスペクトを受けている。反戦や平和を歌いながら、決して上から押しつけるような表現はしない。それを半世紀やってきたからです。
文学賞というのがいいですね。歌詞というよりも詩。詩人ですから。ケネディ大統領が暗殺された翌年の1964年に出したのが「The Times They Are a-Changin’(邦題・時代は変(かわ)る)」。直接的な表現の歌もあるけれど、そうじゃなくて行間からにじませる作品も多いのです。
今回の受賞で、米国で「当たり前」になりかけていたボブ・ディランの偉大さが再認識されることになるでしょう。これほどうれしいノーベル賞の受賞発表は初めてです。