防衛省統合幕僚監部は27日、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に派遣されている陸上自衛隊部隊が26日から、首都ジュバ市内にある国連施設の外での活動を再開したと発表した。7月に大統領派と副大統領派の大規模な戦闘が起きた後は、国連施設内に限って活動を続けていた。
再開したのは、ジュバ市外の採石場から約20キロ離れた国連施設があるトンピン地区まで砂利を運搬する活動。河野克俊・統合幕僚長は27日の記者会見で「国連南スーダン派遣団から依頼があり、採石場への経路や周辺の安全が確認できた」と再開の理由を説明した。7月の戦闘後、陸自部隊は2カ所の国連施設内で避難民の支援などをしていた。(福井悠介)