南スーダン難民が押し寄せるウガンダの一時保護施設の前で、涙を流す南スーダン難民の少女=12日午後、クルバ、三浦英之撮影
日本の自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に参加する南スーダンから、激化する内戦を避けて周辺国に逃れる難民が止まらない。これまでに人口約1200万人の1割強にあたる約180万人が難民になった。最多の約90万人を受け入れる南隣のウガンダでは、難民居住区を設置して対応しているが、「限界に来ている」と苦慮している。
5月12日、南スーダン国境沿いにあるウガンダ北部クルバ。ウガンダ政府が設置した難民の一時保護施設を訪れると、南スーダン難民があふれていた。着の身着のまま、徒歩で国境を越えてきた人々だ。一時保護施設の職員は「毎日2千~3500人が押し寄せる。状況はどんどん悪くなっている」と話す。
南スーダン南部イエイから3日間かけてたどり着いたシャラギ・マヨさん(16)は「政府軍兵士に自宅を襲われ、父が射殺された。母と一緒にウガンダに向かったが、道を歩いているときに何者かに銃を乱射され、母は殺された」。
イエイから生後8カ月の女児を抱いて逃げてきた女性(22)は「ウガンダへ向かう途中、政府軍兵士に見つかり、女性は1カ所に集められて集団レイプされた。拒否した人は射殺された」と泣きながら話した。
ウガンダに到着した南スーダン…