JR長崎線の架線に引っかかった熱気球=29日午前7時38分、佐賀市の嘉瀬川河川敷、黒田健朗撮影
29日午前7時40分ごろ、佐賀市のJR長崎線で、架線に熱気球1機が引っかかり、電気設備の一部が壊れた。JR九州によると、長崎線は鳥栖―肥前山口の下り線で約2時間15分にわたり運転を見合わせ、約1万3千人に影響が出た。
付近では「2016佐賀熱気球世界選手権」が開かれており、この気球は同時に開かれている国内大会「熱気球ホンダグランプリ」に出場していた。けが人はいなかった。
大会実行委によると、当時は多くの気球が現場の南約300メートルに置かれた主会場内のターゲットをめがけ飛来。事故を起こした気球には2人が乗っており、現場の北北東約4キロから離陸し、長崎線の臨時駅「バルーンさが」西側にある鉄橋の欄干に接触した後、架線に引っかかったという。「ホンダグランプリ」の競技は初日の28日は天候の影響で中止になり、29日朝が初めての飛行だった。
パイロットは約5分間にわたり…