大正時代のうどん(手前左)と近未来のうどん(同右)。手にしているのがマッスル麺=坂出市林田町
大正時代と近未来の讃岐うどんを食べ比べようというイベントが3日、香川県坂出市林田町の製粉会社・吉原食糧で開かれる。うどんの歴史をたどりながら未来を提案する毎年の恒例行事。10回目の今年は健康志向の人向けに開発した「マッスル麺」も登場する。
1902(明治35)年創業の同社に残る記録帳をもとに、国産小麦を石臼でひいて、大正時代のうどんを復元した。吉原良一社長によると「小麦の強い香りが楽しめる素朴な味」という。一方の近未来のうどんは2020年の讃岐うどんを想定した。近年好まれているもちもち感やなめらかさに「跳ねるような弾力」を加えたという。国産と豪州産小麦をミックスした。
新開発のマッスル麺には、筋肉の動きを円滑にするというマグネシウムとカルシウムを加えた特製粉を用いた。特製粉は化学会社と共同開発した。中華麺に似た薄い黄色のストレート麺になっている。
大正と近未来のうどんの食べ比べ(各1200食)は、午前10時開始。マッスル麺は午後1時15分から100食限定で提供する。いずれも1杯100円で、売り切れ次第終了。問い合わせは吉原食糧(0877・47・2030)。(矢野裕一)