復帰戦でバルガスに判定勝ちしたパッキャオ=AP
世界ボクシング機構(WBO)のタイトルマッチ12回戦は5日、米ネバダ州ラスベガスで4試合が行われ、ウエルター級は過去に世界6階級制覇を果たし4月に引退したマニー・パッキャオ(フィリピン)が復帰してチャンピオンのジェシー・バルガス(米)に挑戦し、3―0の判定で勝って王座に返り咲いた。昨年5月にフロイド・メイウェザー(米)に敗れて手放したタイトルを1年6カ月ぶりに取り戻した。
フェザー級は世界初挑戦となった大沢宏晋(ロマンサジャパン)がオスカル・バルデス(メキシコ)に7回1分50秒TKOで敗れ、王座奪取はならなかった。4回に左フックを浴びダウン。7回にも強打を受けて後退すると、一方的に打たれてレフェリーが試合を止めた。大沢の戦績は30勝(19KO)4敗4分け。無敗のバルデスは初防衛に成功した。
スーパーバンタム級は、5階級制覇を果たしているノニト・ドネア(フィリピン)がジェシー・マグダレノ(米)に0―3の判定で敗れて2度目の防衛に失敗。フライ級王座決定戦では、アマチュア時代に五輪を2連覇した鄒市明(中)がクワンピチット・ワンソンチャイジム(タイ)を3―0の判定で下して王者となった。(時事)
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〈マニー・パッキャオ〉 「相手にはカウンターがあるので、飛び込む際は警戒した。毎回KOを狙った。自分のパフォーマンスには満足している。挑まれれば誰とでも戦う」
〈大沢宏晋〉 「自分の実力が足りなかった。悔しい。自分の周り(の人々)からでさえ3ラウンド以内に終わると言われていたので、予想以上の結果。もう一度アメリカに帰って来たい。ボクシングは奥が深くて楽しい」