名古屋市中村区の8階建てマンションの敷地内で4日午後3時40分ごろ、市立中学3年の男子生徒(15)が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認された。愛知県警中村署はマンションから飛び降り自殺を図った可能性があるとみて調べている。名古屋市の河村たかし市長は5日午前、「丁寧に、大至急調べる」と記者団に語り、経緯を調査する考えを示した。
署によると、男子生徒は直前に「ジュースを買いに行く」と言って自宅を出たという。また、外出する1時間ほど前には、ゲームをしているのを家族にとがめられたという。住民の119番通報を受け、救急隊が病院に運んだが、まもなく外傷性ショックで死亡が確認された。遺書などは見つかっていないという。
市教育委員会は、男子生徒の通う中学校の生徒にアンケートをすることを検討しているという。市教委は市内の拠点中学にスクールカウンセラーらでつくる「なごや子ども応援委員会」を配置し、いじめや不登校など心のケアに当たっている。河村市長は「学校側は『いじめはない』としているが、それではすまさず、丁寧にやらないといけない」と話した。