則竹敬太君の四十九日法要に合わせ、取材に応じる父・崇智さん(左)と竹田吉弘さん=4日、愛知県一宮市
愛知県一宮市で10月、スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」を操作しながら運転していた男のトラックにはねられ死亡した、小学4年の則竹敬太君(当時9)の四十九日の法要が4日、同市内の寺で営まれた。親族らが参列し、敬太君を悼んだ。
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事故現場で毎日、手を合わせているという父・崇智(たかとし)さん(46)。「事故があった10月26日から時計の針は止まっている」と語った。
法要には、助手席のスマホに気を取られた女の乗用車に岐阜県土岐市ではねられ、亡くなった竹田ひとみさん(当時20)=同県多治見市=の両親の吉弘さん(44)と直美さん(46)も参列した。
一宮市の事故以降、崇智さんと吉弘さんは連絡を取り合い、遺族の無念さや「ながらスマホ」運転への思いを共有。崇智さんが厳罰化などを求めに国家公安委員会を訪ねた2日も、情報交換した。この日、並んで取材に応じた崇智さんは「これからも支え、協力し合っていきたい」、吉弘さんは「同じ心境を語れる被害者同士、できる範囲でサポートしたい」と語った。
8日には岐阜地裁多治見支部で女の第2回公判があり、崇智さんも傍聴するという。一宮市の事故で起訴された男の初公判は来年1月19日に名古屋地裁一宮支部である。崇智さんは「それぞれの公判をしっかりやって、(厳罰化に向けての運動は)その後できることをやっていきたい」と話した。(仲程雄平)