農林水産省は5日、高病原性鳥インフルエンザが確認された新潟県と青森県の4農場のうち、3農場の現地調査の結果を発表した。いずれの農場もため池と近く、野鳥などの侵入を防ぐ金網などに破損が見つかった。ウイルスを持った野鳥やネズミが侵入し、感染につながった可能性があるという。
鳥インフル、殺処分開始 新潟・青森の32万6千羽対象
発表したのは、青森市の1例目のアヒル(フランス鴨〈かも〉)農場と、新潟県関川村、同県上越市の養鶏場の調査結果。青森市の2例目のアヒル農場については今週中に発表するという。
同省によると、三つの農場とも、鳥インフルが発生した建物から約10~30メートルのところに、野鳥が飛来するため池があったという。青森市では建物の床下の基礎部分にひび割れ(幅5センチ、長さ30~40センチ)が確認され、生きたネズミや死骸も見つかった。関川村と上越市でも、野鳥などの侵入を防ぐ金網にそれぞれ最大20センチ、最大10センチの破れがあり、スズメなどが侵入していたとみられるという。
ただ、いずれの農場も一定の感…