男女の育休取得率と、育休取得期間の割合
育児休業期間が最長1年半から2年に延長されることになった。保育所が見つからずに仕事を辞めてしまうことを防ぐ狙い、と政府は主張する。しかし、育休期間が延びた分、女性にばかり負担や不利益が増えるのではとの懸念が、企業側にも働く側にも根強い。
育休、最長2年に延長へ 保護者の離職防ぐ狙い 厚労省
東京都調布市の女性(42)は、不動産会社に勤めていた2014年7月に長女を出産。15年4月までに保育所を見つけ、職場復帰するつもりでいた。だが、当時住んでいた渋谷区内で認可保育所6カ所に入所を申し込んだが、いずれも「不承諾」。預け先が見つからないまま1年の育休期間が過ぎ、半年延長した。
だが、保育所入所が集中する翌年4月までには足りない。上司に「半年以上の延長はできない」と言われ、新年度からの入所は断念した。年度途中で入所できる保育施設を探したが見つからず、会社は辞めざるを得なかった。
女性は「育休が2年だったら辞めずに済んだかもしれない」。一方で、解決に本当に必要なのは「保育所が足りず、入れるかどうかが運次第という現状を変えること」と考えている。
早めに職場に戻れる会社側の環…