シャルケの内田が昨年3月以来、約1年9カ月ぶりの公式戦復帰を果たした。
内田篤人、2季ぶり復帰 サッカー欧州リーグで途中出場
1点を追う後半38分、敵地ながらもシャルケサポーターからの力強い声援の中、ピッチに足を踏み入れた。右サイドで味方選手がボールを持てば、ブランクを感じさせない勢いのあるオーバーラップ。ゴール前では相手の強力なシュートを体を張って防ぐなど、ロスタイムを含めて10分弱のプレーではあったが、はつらつとした動きを見せた。
試合後の内田は「リハビリを頑張ったことへの監督からのご褒美。これでスタートラインに立つことができた」と安堵(あんど)の表情。昨年6月に右ひざの手術を受けてから思うように回復が進まなかったことには「手術の決断が間違っていたのではと悩んだ時期がいちばんキツかった」と打ち明けた。
完全復活への第一歩をしるした28歳の元日本代表DFは「サッカーを続けられることに、ありがたいと思わないといけない。次の目標はホームでプレーすること」。穏やかな口調の中にも、熱い思いを隠さなかった。(時事)