静岡県小山町須走の陸上自衛隊富士駐屯地で9日から10日にかけて、隊員ら約350人が下痢や吐き気などの症状を訴えた。ノロウイルスの集団感染や食中毒の可能性があり、保健所が原因を調べている。
県御殿場保健所や富士駐屯地などによると、9日夕から隊員ら約350人に下痢や吐き気、一部に腹痛や発熱などの症状が出た。一時入院した隊員もいたが、現在は全員が快方に向かっているという。
保健所は隊員の症状を聞き取り、駐屯地内の食堂を検査するなどして原因を調べている。
富士駐屯地には、陸自富士学校の学生や関係の隊員ら約3千人が所属。駐屯地の広報担当者は「保健所の調査に協力し、指導にのっとって対策を進める」としている。