天皇陛下の退位に関する法整備のありようを議論するため、衆参両院は大島理森衆院議長と伊達忠一参院議長のもとに、与野党各会派の代表者を集めた衆参合同の会議を設置する。4日、複数の与党関係者が明らかにした。16日にも初会合を開く考えだ。
天皇陛下の退位をめぐる議論
政府は、今の天皇陛下に限って退位を可能とする特例法案を春の大型連休前後にも国会に提出する方針。法整備のありようについて、与野党で考え方に隔たりがあるなか、衆参合同の会議の設置には、国会で審議入りするまでに一定の合意形成を図っておく「地ならし」の狙いがある。
与党関係者によると、衆参両院議長が「天皇陛下の話で国会を政争の舞台にしたくない」との考えから、両院が足並みをそろえて静かな環境をつくって、各会派からの意見聴取や論点整理を進める必要があると判断した。大島氏は年頭の辞でも「各会派の合意形成に向けて努力をいたしたい」と言及した。
初会合の日程は、政府の有識者…