松野博一文部科学相(左から2番目)に要望する松井一郎知事ら=6日、東京・霞が関の文科省
大阪府の松井一郎知事は6日、首相官邸で菅義偉官房長官と面会し、2019年の世界文化遺産登録を目指す国内候補として百舌鳥(もず)・古市古墳群を推薦するよう要望した。同古墳群は13年から3度落選しており、今年が4度目の挑戦。松井知事は「今年こそは推薦していただけると思う」と強い期待感を示した。
官邸には、松井知事や地元の竹山修身・堺市長、羽曳野、藤井寺両市長らが訪問。松野博一文部科学相らとも面会し、古墳群の価値などを訴える要望書を手渡した。松井知事によると、菅官房長官は前向きに検討する考えを示したといい、記者団に「文化的にも科学技術的にも認めてもらえる資料を用意している」と強調した。竹山市長は「非常に(地元の)機運が高まっていることもアピールしたい」と話した。
世界文化遺産の国内推薦は、地元などが3月末までに推薦書原案を提出。国が7月ごろに1カ所に決める見通しだ。(池尻和生、村上潤治)