ホンダは17日、神奈川県内で昨年末、自動車部品大手タカタ製のエアバッグが異常破裂する事故があり、運転者がけがをしたと発表した。リコール(回収・無償修理)を通知するダイレクトメール(DM)が、事故を起こした車の持ち主に届いていなかった。
車リコール通知、1割が未着 車検証の住所未変更が原因
タカタ製エアバッグの異常破裂では、米国で11人が死亡。国内で死亡例はないがこれまで6件の異常破裂が起きており、けがにつながった事故が判明したのは2015年10月の日産自動車「エクストレイル」に続き2回目。
ホンダによると16年12月27日、小型車「フィット」(03年製)が前の車に追突したとき、助手席のエアバッグを膨らませる部品が破裂。飛び散った金属片が右太ももに触れ、運転する女性が軽いやけどを負った。
ホンダは14年12月と16年8月、リコールを知らせるDMを車検証の住所に送ったが、宛先不明で戻ってきた。その後、転居していたことがわかり、再送する準備をしている間に事故が起きた。
リコールを知らせるDMについ…