西アフリカのガンビアで、任期満了後も大統領職に居座り続けていたヤヤ・ジャメ氏は21日、国営テレビで退陣を表明した。西アフリカ諸国はガンビア国内に軍隊を派遣し、ジャメ氏に退陣するよう圧力を加えていた。
ガンビア独裁者、選挙敗れても居座り 軍事介入招く恐れ
ガンビアでは昨年12月1日に大統領選があり、野党候補のアダマ・バロウ氏が、22年間権力を握ってきたジャメ氏に勝利した。ジャメ氏はいったん敗北を認めたが、その後、「重大な不正があった」と選挙のやり直しを要求。任期が切れた今月19日以降も退陣を拒否していた。
西アフリカ諸国は、ジャメ氏に選挙結果を尊重するよう要求した。バロウ氏は19日、避難先の隣国セネガルのガンビア大使館で大統領就任を宣言。これを受け、セネガル軍などは部隊をガンビア国内に派遣し、ジャメ氏への辞任圧力を強めていた。