千葉県習志野市大久保3丁目の県道と市道が交わる交差点で21日午後11時20分ごろ、火災現場に向けて緊急走行をしていた「習志野市消防団」の消防ポンプ車2台が出合い頭に衝突。2台に乗っていた消防団員計8人のうち、6人が頭部打撲などの軽傷を負った。
現場は信号機のある十字路交差点。県警習志野署によると、交差点を右折しようとした消防ポンプ車に、左から直進してきた別の消防ポンプ車が衝突した。事故の衝撃で1台が道路脇の歩道を越えて近くのマンションの外壁にぶつかり、もう1台が近くの街路樹にぶつかったが、消防団員以外にけが人はいなかった。
署によると、2台ともサイレンを鳴らして走っていた。衝突した側が赤信号だったといい、運転していた30代の男性は「急いでいて前をよく見ていなかった」と説明しているという。
2台が向かっていたのは2・5キロほど離れたマンションで起きた火災の現場だった。署によると、市消防本部が消し止めて大事には至らなかったという。
一方、同県市原市でも22日午前9時5分ごろ、消防施設の補修に向かっていた「市原市消防団」の消防ポンプ車から、消防団員が転落する事故が起きた。県警市原署によると、30代の男性で、ポンプ車の外に取り付けてあるステップに乗っていた。路上に落ちて頭部を強く打ち、意識不明の重体だという。緊急走行はしていなかった。(川嶋かえ)