練習する日本代表の選手たち=15日午後、ロシア・カザン、内田光撮影
ワールドカップ(W杯)は何が起こるか分からない――。サッカー・W杯ロシア大会に出表する日本代表(世界ランキング61位)の若手が、14日(日本時間15日)の開幕戦でサウジアラビア(同67位)がロシア(同70位)に0―5で大敗したことを、驚きをもって受け止めた。日本代表は昨年までのW杯アジア最終予選でサウジアラビアと1勝1敗。アジアの雄の惨敗に、緊張感を強めている。
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「サウジっぽくなかった。ミスも多かった。W杯という舞台がそうさせているんじゃないかと思った」
開幕戦から一夜明けた15日、初めてW杯に臨むDF昌子源は興奮気味に話した。昨年9月、0―1で敗れた敵地でのW杯最終予選のサウジアラビア戦でプレーしている。
「僕らがアウェーで試合をしたときはパスミスなんてほとんどなかった。僕らの試合も何が起こるか分からない」と緊張を新たにした。
同じく初のW杯となるFW武藤嘉紀は「サウジアラビアはかなり(W杯の独特の雰囲気に)のまれてしまった。何もできなかった。(日本は)とにかく雰囲気にのまれないようにしたい」と気を引き締めた。
もっとも、ベテランは泰然。3度目のW杯となるGK川島永嗣は「ロシアがああいう形で勝ったっていうのはW杯が盛り上がる理由の一つ。同じアジアの国としてはああいう試合を見て自分たちがやらなければいけないなという気持ちにさせられた」と話した。(カザン=堤之剛)