特殊詐欺に注意を呼びかけるパラパラ漫画をつくった寺田さん。右上の大型ディスプレーに映し出されている=大阪市北区
プロの漫画家を夢見て挑み、挫折した男性が、大阪府警の警察官になった。今、街の治安のために漫画を描く。軽妙なタッチが評判を呼び、梅田の街角では「パラパラ漫画」の上映が始まった。「漫画をきっかけに、防犯情報にも興味を持ってほしい」と話す。
車上狙いなど身近な犯罪に注意を促し、最後にクスッと笑わせる4コマ漫画。曽根崎署の地域課員寺田匡志(てらだまさし)さん(28)が作者だ。交番だよりなどに載せ、管内の交番などで配っている。パトロール中のできごとや、市民との会話がネタになることもあるという。
1月30日からは「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」などの特殊詐欺をテーマにしたパラパラ漫画の動画が、梅田阪急ビル(大阪市北区)の1階西側外壁にかかる大型ディスプレー(横6・7メートル、縦1・9メートル)に映し出されている。
約1カ月かけて描いた150枚…