鉄鋼や造船重機などの産業別労働組合の「基幹労連」(組合員約26万人)が昨春、組合員に支持政党をアンケートしたところ、自民党支持が民進党を上回ったことがわかった。基幹労連は民進党の最大の支持団体・連合の傘下で、連合の神津里季生(りきお)会長の出身母体。自民党支持が民進党(旧民主党を含む)を上回るのは初めてという。
基幹労連によると、昨年4~5月、約2万5500人を対象に生活意識や支持政党などについてアンケートした。約2万4千人から回答があり、自民党の支持が約23%、民進党が約18%だった。支持政党なしは約53%だった。昨年7月の参院選後に再調査したところ、今度は民進党の支持が上回ったという。
基幹労連幹部は昨年7月の参院選に向け民進党が共産党と共闘したことに触れ、「共産党との選挙戦略にかかわるところが数字に出たのかもしれない」と話した。