鳥取県中部の町立小学校で昨夏、6年の女子児童(12)が水泳の課外授業で教諭の指導の下、プールに飛び込んだ際に頭を強打して頸髄(けいずい)を損傷する事故があった。町教育委員会は2日、調査委員会の初会合を開いた。
学校の事故報告書などによると、昨年7月15日午後5時20分ごろ、女子児童がプールのスタート台(高さ約36センチ)から、水中にいる児童が持ったフラフープに向かって飛び込み、プールの底に頭を強打。自力で上がれず指導教諭に引き上げられた。事故地点のプールの深さは90センチだった。両親によると、女子児童は救急搬送され、6日間入院。今も手のしびれを訴え、リハビリを続けているという。
学習指導要領は、事故防止のため、小学校の水泳の授業では水中からスタートするよう定めている。校長によると、指導教諭はこの点を理解していたが、課外授業だったことや、飛び込みスタートの水泳大会の練習だったことから、飛び込みを練習させたという。
校長によると、事故前日も、課外授業の水泳練習で飛び込んだ5年の女子児童がプールの底に頭を打った。この時は別の教諭らが指導していたが、気づかず、女子児童が後日、頭の痛みを担任に訴えた。担任が報告せず、校長は12月になって把握したという。(横山翼)