捜査情報を漏洩(ろうえい)した見返りに30万円を受け取ったとして、加重収賄と地方公務員法違反(守秘義務違反)の罪に問われた大分県警の元別府署事務職員、後藤匡司朗(こうしろう)被告(27)の判決が13日、大分地裁であった。今泉裕登裁判長は懲役2年6カ月執行猶予4年、追徴金30万円(求刑懲役2年6カ月、追徴金30万円)を言い渡した。
贈賄罪などに問われた元飲食店経営者、吉田剛樹被告(25)には懲役1年6カ月執行猶予3年、罰金50万円(求刑懲役1年6カ月、罰金50万円)を言い渡した。
起訴状などによると、後藤被告は昨年9月、吉田被告と大分市の男性(28)=贈賄罪で罰金50万円の略式命令=が共同経営する飲食店へ風営法違反の疑いで家宅捜索が入る情報を教え、大分市で10月に30万円を受け取ったとされる。
後藤、吉田両被告は起訴内容を認めていた。(女屋泰之)