被爆者団体の呼びかけに署名をする人たち=21日午後、広島市中区、上田幸一撮影
核兵器禁止条約の交渉会議が米・ニューヨークの国連本部で27日(現地時間)から始まるのを前に、被爆者らが21日、広島市中区の原爆ドーム周辺で署名活動をした。条約制定を求める「ヒバクシャ国際署名」の一環。「条約は被爆者の悲願」と協力を呼びかけた。
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ヒバクシャ国際署名は昨年4月、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)などが始め、各国の団体が共同で取り組んでいる。今回は交渉会議に先立つ国内一斉行動のひとつ。
被爆者らはドームそばの元安橋で、市民や外国人観光客らに協力を依頼。広島県原爆被害者団体協議会(広島県被団協)の箕牧智之(みまきとしゆき)副理事長(75)は「私たちは原爆の被害者。地球上から核兵器をなくすための署名にご協力をお願いします」と訴えた。
日本被団協などは22日に東京・渋谷のJR渋谷駅前で署名活動をするという。(大隈崇)