避難指示が解除された街並みを花火の光が照らした=8日午後7時4分、福島県浪江町、竹花徹朗撮影
東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が帰還困難区域を除いて解除された福島県浪江町で8日、「浪江町へおかえりなさい花火大会」があった。合計320発の花火が打ち上げられると、解除後もいまだに多くの町民が戻れない暗い家々を花火の光が照らした。
原発避難、3町村で解除 富岡は1日、計3.2万人
今回のイベントは地元を盛り上げようと集まった町民有志の「浪江町若手有志の会」が企画。東日本大震災以前に行われていた「なみえ請戸川リバーライン桜まつり」の復活を望む同会の前司昭博・実行委員長(35)は「複雑な事情で帰れない人たちもいる中だが、花火を復興ののろしにしたい」。
花火の打ち上げの他に、同町の請戸川リバーラインでは桜のライトアップも始まった。桜は現在咲き始めで、ライトアップは5月上旬まで続く予定。(竹花徹朗)