春季東京都大会準決勝で2点本塁打を含む3安打4打点の活躍を見せた日大三の4番金成
高校野球の春季東京都大会は23日、準決勝1試合があり、日大三が9―7で帝京を破り、決勝に進んだ。決勝は昨秋の東京都大会に続き、早稲田実との対戦。ともに春の選抜大会に出場した学校同士の決勝は、27日に神宮球場で午後6時から行われる。当日は混雑が予想されることや、昼間に東都大学野球が行われる可能性があることなどから、収容人員の多い神宮球場で異例のナイター開催となった。
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日大三は一回、金成(かなり)(3年)の高校通算23本目の2点本塁打で先制。金成は五、七回にも適時打を放ち、3安打4打点と活躍した。エース桜井(3年)は7回を投げて5失点。帝京の1番佐々木(3年)に2本塁打され「前半にスライダーを使いすぎた」。後半に腕の振りが悪くなったことなどを反省していた。
昨秋の都大会決勝。日大三は6―8で早稲田実にサヨナラ負けを喫した。桜井はそのとき、早稲田実の清宮(現3年)を5三振に抑えた一方で、4番の野村(現2年)にサヨナラ本塁打を浴びた。「あまり清宮君を意識しすぎないようにしたい。早実は大きな壁。倒せば自信になる」と話し、「因縁はむしろ野村君にある。勝ちたい」と言った。金成も「『打倒早実』でやってきた。大差で勝って、夏にも嫌なイメージを与えるぐらいの気持ちでやりたい」と意気込んだ。(坂名信行)