13人が負傷した病院から運び出される軽乗用車=2日午後0時32分、大分市大手町3丁目、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影
2日午前10時40分ごろ、大分市大手町3丁目の大分中村病院の待合室に、大分県宇佐市安心院(あじむ)町の女性(76)が運転する軽乗用車が突っ込んだ。女性を含む13人がけがをし、病院によると、2人が足や腰を骨折した。捜査関係者によると、女性は「アクセルを踏みすぎた」と話しており、県警は運転ミスの可能性があるとみて自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで調べている。
病院突っ込んだ車、76歳女性が運転 ショック受け入院
「痛い」「エンジン切れ!」 車突入、病院内騒然
大分中央署や同病院によると、車は道路に面した医療機器搬入用のガラス戸を突き破って待合室に突入。約20メートル進んだところで停止した。待合室には100~150人がいた。
捜査関係者によると、女性は病院前の路上に車を止め、病院で受け付けを済ませてからガラス戸前の停車スペースに停車させた。その後、車の位置を修正するため前進させた際に操作を誤ったと話している。昨年の免許更新時に認知症についての異常はなかったという。
女性は数年ほど前から通院し、この日は薬を処方してもらいに来ていた。
現場はJR大分駅から1キロ北東の大分県庁に近い市中心部の一角。大分中村病院のウェブサイトによると、同病院は1966年に設立され、病床数は260床で2次救急の指定を受けている。
昨年12月には福岡市博多区の病院にタクシーが突っ込み、入院患者ら3人が死亡、7人が負傷した。