在外投票する有権者。投票用紙を入れた封筒をのり付けし、投票箱に入れた=大阪市中央区の駐大阪韓国総領事館
韓国大統領選の投開票が9日に迫った。日本国内でも在外投票が可能で、4月25~30日の間、東京や大阪など16カ所で約2万1千人が投票した。一足早く投票した人たちは、どんな思いを託したのか。
特集:韓国大統領選挙
大津市の介護職員、李文子(イムンジャ)さん(61)は京都市内で投票。在日3世で日本国内の選挙には投票権がない。選挙になると、どこか疎外感があったといい、「堂々と一票を投じられる貴重な機会。思いが韓国に届くようにと念じた」と話す。
韓国では2009年に公職選挙法が改正され、国外の19歳以上の韓国人が在外投票できるようになった。李さんは12年の前回大統領選で、初めての一票を朴槿恵(パククネ)前大統領に投じた。「何十年も待ち望んでいた投票。緊張しながら名前を何度も確認した」
今回はそんな思いを裏切られた失望感が強いが、「私にできるのは投票の権利を行使することだけ。誰が選ばれても次はリーダーシップを発揮し、国を引っ張ってほしい」。
韓国・釜山出身で、08年から…