米海兵隊のネラー総司令官は24日、沖縄県に駐留する米海兵隊の米領グアム移転計画の見直しを検討していることを明らかにした。日本政府はグアム移転を前提に沖縄の負担軽減を図る考えで、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画に影響する可能性もある。
ネラー氏は上院歳出委員会の公聴会で証言し、移転計画見直しに触れた。北朝鮮の名指しを避けながら、「最近のニュースに見られるように戦略的、運用的にも情勢が変わった。敵国の能力が力学を変えた」と指摘。北朝鮮の核・ミサイル開発が進展していることを念頭に、「戦略的な情勢が変わった」と語った。
北朝鮮はグアムまで届く射程の新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」や、さらに飛距離が長い新型の地対地中長距離弾道ミサイル「火星(ファソン)12」の発射に成功している。
ネラー氏はまた、グアムや近くのテニアン島で環境問題のため訓練場が十分に確保できない現状に懸念を表明。「軍の安全をどう確保するか懸念している」と述べた。
一方、ネラー氏は「米国防長官…