FRP製で格子状の側溝のふた。コーナーを除いて側溝の上全面に設置してある=白石町の須古小学校
佐賀県白石町立須古小学校(武富通校長、115人)で、6日にあったプール開き後に児童47人が太ももの後ろの痛みやかゆみを訴える事案が起きた。町教委によると、繊維強化プラスチック(FRP)製の排水溝のふたが劣化し、はがれたガラス繊維などが肌に付着した可能性が高いという。
須古小には大、小の二つのプールがあり、症状を訴えたのは大プール(長さ25メートル、幅12・5メートル、深さ0・9メートル)を使った3~6年生。うち6人が病院で受診した。症状は回復に向かっているという。
町教委によると、児童たちはFRP製で格子状の側溝のふたが設置してあるプールサイドに腰掛けて、話を聞いたり入水の準備をしたりした。終了後、児童が痛みやかゆみを訴え、10人が保健室でシャワーやお湯で患部を洗うなどした。
症状を訴えた児童の水着を預かり、7日に顕微鏡で確認したところ、FRPの破片らしきものを発見。このためFRP取扱店とも相談し、プールサイドの樹脂も採取して顕微鏡で調べた。町教委と同小、業者が8日に検分したところ、プールサイドの排水溝のふた(幅約30センチ)が劣化し、はがれた樹脂繊維が付着したことによる痛みの可能性が高いとわかったという。
FRPは、ガラス繊維や炭素繊…