(10日、ヤクルト1―4ロッテ)
13だった巨人の連敗は止まったが、ヤクルトはまだ起き上がれない。交流戦開幕からの連敗は、1分けを挟み「10」に。主力にけが人が続出し、頼みの山田も不振の苦境にある。
この日も五回に西田の犠飛で同点に追いつくのが精いっぱい。六回に2番手の石山が2点を勝ち越されると、もう反撃する力はなかった。ここ5試合のうち1得点が4試合で、もう1試合は零封負けだ。真中監督は気落ちした表情を見せず「毎回1点では。何とか打破しないと」と話した。
畠山やバレンティンら主力がけがで離脱し、この試合で開幕戦も先発だったのは4人だけ。残った柱の山田も、交流戦に入って調子が急降下している。
11試合で打率1割4分。「今年は一日良くても、次の日に続かない。なかなか体に染みつかない」と、漏らす。昨季、7月と9月に厳しい内角攻めで死球を受け、打撃を崩した。その影響で踏み込めず、変化球は打てても、直球を引っ張れなくなっているとも指摘される。本格派投手が多いパ・リーグが相手では、やはり苦しそうだ。この日は八回に二塁打を放つも、得点には結びつかず。「プレッシャーはあるけど、自覚を持ってやる」と言った。
交流戦直前に中日に勝ったが、それも5連敗を止める1勝だった。最近17試合は1勝15敗1分け。前日には自力優勝の可能性も消えた。山田の復調やけが人の復帰を待つ間に、シーズンが終わってしまう。(伊藤雅哉)