サクラパックスの橋本淳社長=富山市、山西厚撮影
熊本地震で被災した熊本城の復旧を応援しようと、富山市の紙器メーカーが段ボール製の手のひらサイズの熊本城を販売した。代金2千円は全て寄付される。当初販売した2千個はすぐ完売、関連動画が17万回以上再生されるなど、ネットを中心に話題が広まっている。
企画したのは段ボール製品が主力の「サクラパックス」。箱だけでなく、滑り台や飛び出す絵本なども段ボールで制作してきたノウハウを生かし、熊本城を製品化。「組み建て募金」と名付けた。
模型は8センチ四方。黒壁が特徴的な大小の天守が並び、屋根にはしゃちほこも。城に集う人々と、「フレフレ熊本」の看板も添えられている。組み立てに刃物やのりは必要なく、4枚の薄い段ボールから100点余りの部品をくりぬいて穴にはめていくだけ。30~40分で完成する。
熊本地震の本震から1年の今年4月16日、東京・六本木であった熊本城の復旧支援のチャリティーイベントなどで紹介し、販売を開始。ツイッターなどでは購入者たちが「#くみたて」のハッシュタグ(検索ワード)を付け、完成品の写真とともに「一日も早い復旧を願って」「仕事休憩中に築城」などとつぶやいている。
サクラパックスの橋本淳社長(…