原子力規制委員会は14日、九州電力玄海原発4号機(佐賀県)の詳しい設備設計を記した工事計画と、玄海3、4号機の運転手順などを記した保安規定を認可した。これで再稼働に必要なすべての許認可が出そろった。九電は3号機を来年1月、4号機を来年3月に再稼働させることを目指して準備している。
再稼働には、原発の安全対策の基本方針が新規制基準に適合したと認められた場合に得られる設置許可のほか、工事計画と保安規定の二つの認可が必要。玄海3、4号機は今年1月に適合が正式決定され、残る二つの認可手続きが進んでいた。地元の玄海町と佐賀県もすでに再稼働への同意を表明している。
今後、規制委の検査で問題がなければ、九電はまず3号機で年末から核燃料を原子炉に搬入する作業を始め、年度内に3、4号機を再稼働させる方針だ。九電は川内1、2号機(鹿児島県)をすでに再稼働させており、審査を申請した4基すべてが動くことになる。