保岡興治氏
衆院選で鹿児島1区から立候補予定だった自民前職の保岡興治氏(78)は8日、鹿児島市内で会見し、立候補せず政界を引退する意向を表明した。今月になって膵臓(すいぞう)がんと診断され、治療に専念するという。
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保岡氏は裁判官出身で、衆院議員を13期務めた。衆院憲法審査会長や党憲法改正推進本部の本部長を歴任した「憲法族」の重鎮。記者会見では「憲法改正を目の前にして断腸の思い」と述べた。
安倍晋三首相の5月の改憲提案を受けて、党側での改憲論議を主導してきた高村正彦副総裁に加え、保岡氏も引退となり、態勢の大幅な見直しが必要となる。
党鹿児島県連は、1区の後継候補として、保岡氏の長男の宏武氏(44)を公認申請することを決めた。