トヨタ自動車は、メキシコ新工場の生産能力を当初計画の年20万台から10万台に引き下げると発表した。投資額も10億ドルから7億ドルに減らす。米国市場を狙ったメキシコ新工場をめぐっては、ことし1月、米大統領に就任直前のトランプ氏から「とんでもない」と批判された経緯があるが、建設そのものは進める。
トランプ氏「トヨタに拍手」 北米新本社開所に際し声明
トヨタはメキシコ中部のグアナファト州で新工場を建てており、2019年末の稼働をめざす。当初は乗用車のカローラを年20万台つくる計画だった。
しかしトヨタは8月、米国にマツダとの合弁工場をつくり、21年をめどに稼働させると発表。カローラはここで集中的に生産することにし、メキシコ新工場で手がける車種はピックアップトラックのタコマに変更。その生産規模が注目されていた。
メキシコ新工場の規模はまずは当初計画の半分に抑える。在庫を抱えるリスクも踏まえたとみられるが、「全面改良の時期に合わせて増強を検討していく」(トヨタ幹部)という。
メキシコは人件費が安いうえ、…