ベルギーの検察当局は6日、スペイン司法当局から「反乱罪」などの容疑で逮捕状が出され、身柄拘束していたプッチダモン・前カタルーニャ自治州首相と州の元幹部ら計5人を条件付きで釈放したと発表した。今後、逮捕状が執行される可能性も残るが、プッチダモン氏は12月の州議会選挙に立候補する構えだ。
検察によると、許可なくベルギーを出国しないこと、裁判所、警察の出頭要請に応じること、ベルギー国内で住んでいる場所を知らせることを釈放の条件とした。予審裁判所が15日以内に逮捕状の執行を認めるか判断する。ただ、仮に執行が認められてもプッチダモン氏らは裁判所の決定に異議を唱えられる。異議を重ねれば、最大15日間の控訴審での審理に加え、最高裁でも最大15日間の審理を求めることができる。
スペイン政府によって、議会が解散されたカタルーニャ州では12月21日に選挙がある。同氏が所属する独立支持派の政党は5日、選挙の比例名簿の1位に同氏を登録すると決定。有罪が確定するまで立候補できるため、プッチダモン氏も意向通り立候補するとみられる。(ブリュッセル=津阪直樹)