羽田空港に帰国し、取材に応じる香川真司
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は「自らの集大成」。ドイツ1部ドルトムントでプレーするMF香川真司(28)が22日、冬季の中断期間を利用して一時帰国した。10月を最後に離れている日本代表への復帰に向け、強い決意を口にした。
「いろいろ考えさせられた」。そう振り返ったのは、11月に日本代表がブラジル代表、ベルギー代表と戦った欧州遠征だ。代表メンバーから外れた香川は、観客席から2試合を見つめた。ブラジルには1―3、ベルギーには0―1での2連敗。「守ってからの攻撃が浸透しているけど、それだけでは厳しいところもたくさんあった。守備の意思統一もどうだったのか」と歯がゆさを口にした。
所属するドルトムントは一時、リーグ戦で低迷したが、監督交代をきっかけに「新たな緊張感が生まれた」。チームの復調とともに、香川自身も主力の座を固めつつある。「新監督からの信頼を感じる。コンディションは非常にいい。得点、アシスト、チームの勝利、すべてに貢献したい」
自身2度目の出場を目指すW杯の開幕は来年6月。19歳で代表デビューした香川も、3月には29歳を迎える。「いい年齢だし、自分の集大成と言ってもいい時期。常に視野に入れながら準備したい」
次の日本代表の活動は3月の欧州遠征になる。絶対に代表に戻るという気持ちか? そう問われた香川は、質問が終わるのを待たずに力強く言った。「もちろん、ある。継続して結果を追い求めたい」(清水寿之)