合併する方針が明らかになった桑名信用金庫本店=三重県桑名市
三重県の桑名信用金庫(同県桑名市)と三重信用金庫(同県松阪市)が2019年3月にも合併する方針を固めたことがわかった。近く発表する。県内では今年4月に三重銀行と第三銀行が経営統合する計画で、地域金融機関の再編が相次いでいる。
マイナス金利政策の影響で収益環境が悪化しているため、経営強化に向けた統合が必要と判断した模様だ。合併後の信金理事長には桑名信金の中沢康哉理事長が就く方向で調整している。
桑名信金は昨年9月末時点の預金残高が4707億円で、県内5信金で最大。桑名市や四日市市に25店舗があり、役職員数は369人。三重信金の預金残高は2700億円。松阪市や伊勢市などに19店舗があり、役職員数は240人。
東海地方では昨年、浜松信用金庫と磐田信用金庫、しずおか信用金庫と焼津信用金庫、島田信用金庫と掛川信用金庫(いずれも静岡県)がそれぞれ合併を発表。生き残りをかけた動きが表面化している。