世界選手権で獲得した二つの金メダルを手にして喜ぶ堀島行真
(12日、平昌五輪フリースタイルスキー男子モーグル)
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特集:平昌オリンピック
20歳の大学生がフリースタイルスキー男子モーグルで日本史上初となる五輪メダルを狙う。堀島行真(中京大)の強みは、子どものころに磨いた探究心だ。
「すべりおちると水の中は、気持ちよかったです。おちても全く、こわくなかったです」
丁寧な文字で書かれた幼い文章の行間には、スキー板を履いて飛ぶことへの興味と、喜びが透けている。
堀島は小学4~6年生の時、夏休みの自由研究として、自身の空中技(エア)の分析に取り組んだ。ジャンプ台を飛び、プールに飛び込む練習施設でのトレーニングを写真入りでまとめた。題して「とんだ! まわった! ウォータージャンプ日記」。2歳上の姉がじゃんけん大会の賞品として、三重県桑名市のジャンプ場の無料券をもらったことが始まりだった。
「宿題も済ませられるし、一石二鳥だなと思って」と堀島は照れ笑いを浮かべる。だが、父の行訓さん(57)は「うまくなるためには、考えてやらないといけない。自分の宝物になるということで日記をつけていた」と明かす。
朝10時から毎日約50~10…